役員座談会

太陽グループの挑戦

中期経営計画
「NEXT STAGE 2020」

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中期経営計画への決意

佐藤:
今回の中期経営計画では、一番強く強調したいのは、2020年までの3年間で必ず最高益の更新を達成するということです。また、引き続き新規事業も積極的に立ち上げていきたいと考えています。「最高益」と「新規事業」、特にこの2つには注力していきます。
竹原:
私も同じ決意です。「最高益の達成」については、ただ真っ直ぐに歩んでいけば達成できる目標ではありません。まずは、目の前の売り上げを伸ばし、さらに新規事業の売り上げ貢献にも全力を挙げていきたいです。また、私は台湾地域を統括していますので、担当拠点の売り上げをさらに伸ばしてまいります。
斉藤:
私も「最高益を達成する」ことにはこだわっていきたいです。中期経営計画は、当社が総合化学企業の第一歩を踏み出す決意の表明でもありますので、種まきをしていきたいと思っています。私は、韓国地域を統括していますが、PWB用部材の製造・販売が売り上げほぼ100%です。今後も電子材料の分野については取りこぼしがないようにしていきます。また、「自律型人材」を多く育成して、より具体性を帯びた中期経営計画にしていきたいです。
森田:
私はアジア圏の顧客に向けた生産拠点である中国地域を担当していますので、売り上げを達成させることは当然の使命だと考えています。また、新規事業として進めている医療・医薬や食糧の部門についても、中国市場は非常に伸びしろがあると感じていますので、今後の展開にも注力していきたいです。
三輪:
「自律型人材」は当社の発展に欠かせないと考えています。ここ数年で優秀な「自律型人材」は一定数確保できましたが、今後はさらに“突出した人材”を見つけ、育成し、活躍の機会を創出したいです。今回の中期経営計画では、総合化学企業を目指す会社の道しるべを示せたと思いますが、既存事業の拡大だけでは飛躍は出来ませんので、さまざまな分野でのM&Aも推進してまいります。
中期経営計画への決意

総合化学企業としてさらなる高みへ

佐藤:
総合化学企業の礎となる新規事業については「エネルギー」「食糧」「医療・医薬」を掲げています。私はその中でも「医療・医薬」の分野に時間を割いて注力しています。3年から4年のうちには当社の第2の柱となる事業に成長すると見込んでいます。「エネルギー」「食糧」は10年から20年の長期スパンで考えていまして、時間をかけて収益性の高い事業に育てていきます。
三輪:
私もエネルギーはとても重要だと考えています。ただ、技術の良し悪しよりも、法律や国の意向に左右されるため、サプライヤーと同じような立場でビジネスをしようとしても難しいですが、環境や食糧と絡めて地域のエネルギーやエコ化に取り組んでいくことで将来的に大きなビジネスに繋がっていくと思っています。
竹原:
その土台となるのが、水上設置型メガソーラーに挑戦した「嵐山水上太陽光発電所」です。嵐山には当社工場もありますので、操業に際してのエネルギーを全て自分たちの発電で賄う状態を確立させることが、ファーストステップではないかと思います。
佐藤:
それを3年くらいで達成させたいと思っています。また、海外拠点での新規事業でいえば、中国では「食糧」分野に期待しています。現在、太陽グリーンエナジーで植物工場の実験を進めていますが、現地での運営や、需要が膨らむ予測が立つものを日本で栽培して輸出するなどの展開を考えています。実際、日本の総合電機メーカーが手掛けている野菜が高値で売れているので、「太陽ホールディングスブランドの野菜作り」にも可能性があると思います。
森田:
現在、中国国内では食材の安全性を求める声が高まっていて、その点では日本産の野菜は信頼度も高く優位だと考えられます。安全性の高さが保証されていれば、高価なものでも売れます。それは医薬でも同じことなので、他社がまだ参入していないマーケットのポテンシャルは高いと考えています。当社既存製品のSRについていえば、中国はわずか何年かのうちに競合メーカーも大きく成長しています。これから何らかの技術革新があったときに、追随を許さないよう危機感を持ちながらウォッチしていきたいと思います。
総合化学企業としてさらなる高みへ
佐藤:
新規事業はもとより、既存事業をどう展開させていくかについても、世界の潮流を読む必要があると思います。SRの技術革新についていえば、3Dプリンターに代表されるようなプリンタブル方式の配線板材料の普及に向けて準備しておくことが重要です。3Dプリンターそのものが注目されがちですが、用いられる材料としてすぐに固まり強度もしっかりしているSRの開発についても、我々が参入する余地は十分あると思います。
三輪:
3Dプリンターはフィギュアや特殊メイク、義手義足など大量生産ではなくテーラーメイドの領域で存在感を高めています。当社が参入するのであれば、3Dプリンターと医療を絡めて大きな市場を目指すストーリーも考えられます。また、世界を視野に入れるにあたって、技術革新の源流である半導体との距離は縮めていきたいです。これから10年先には、中国で半導体産業が爆発的に増えることが予想されます。ポストiPhoneの登場、IoTの展開としてロボットや車の自動運転、これらの普及と半導体の発展は比例します。
竹原:
SR分野での技術革新でいえば、インクジェット印刷対応SRが目覚ましいですが、既存製品に関しても付加価値の向上を目指して開発もしています。特に、車載用のSRとフレキ用SRに注力して、拡販を進めています。車載用は数値的な予測を立てやすいですが、フレキに関してはまだまだ伸びしろがあります。また、有機顔料や合成樹脂に関連するコア技術を持つDICとの資本業務提携によるステアリングコミッティで、どのようなシナジー効果を出せるかについても考えていかなくてはいけません。最先端の技術革新に合わせたインクジェット、MID(立体成型基板)などの可能性も探っています。また、DICもグローバル企業として海外展開を進めており、遊休工場や遊休機器も保有しており、当社の技術に沿うものを活用したいと思っています。原料についても共通するものは一括購入して、コストダウンを進めていきたいと考えています。
斉藤:
双方類似の製品を手掛けていますが、特性についての定義が異なっているケースもありましたので、細かいところですが共同開発にあたっては定義のすり合わせも進めていくことが大事だと実感しています。そうした技術的な考え方の違いからも気づきや発見がありますので、さらなるシナジー効果を期待しているところです。
会社の発展を担う“自律型人材”を育てる

会社の発展を担う“自律型人材”を育てる

佐藤:
エレクトロニクス業界の中で、特に半導体のランキングが目まぐるしく変化しています。時代の転換期を迎える昨今、これからさらなる飛躍を目指すうえでは、従来品の部材製造だけではなく、新しい素材開発をもって自分たちが道を切り開く、世界を牽引していくという気概が必要だと考えています。そのうえで、突出した発想力を持つ人材を育てていくことが当社の成長を支える基盤になると確信しています。それは当社の経営を担う自分自身の夢でもありますし、必ずや業績や社会全体への貢献にも繋がるはずです。
斉藤:
半導体については、これから中国が伸びてきます。既存ビジネスをより拡大するために出来ることは、まだまだ残っています。そこを攻めていくためにも、自律的な人材を多く育てて、当社をさらに発展させていきたいと考えています。そのうえで、技術力が他社に劣るということがこれから先も絶対にないように、むしろ先進的なポテンシャルを有するような組織づくりに取り組んできたいです。
森田:
中国における人材の採用は、「ローカルで採用する」「ローカルで採用して日本で働く」「日本で中国人を採用する」という3通りのルートがあります。現在、本社採用で30名ほど在籍しています。比率でいうと2割程度は外国人です。彼らが現地で活躍してもらうための取り組みも進めています。ローカルのマネジメントシステムの中から自律型人材を育成するというよりは、日本で最初から自律型の視点を持つように育成しています。給与水準の見直しや働き方改革などあらゆる面で、国内外問わずポテンシャルの高い人材が魅力を感じる会社にしていきたいと思っています。
三輪:
これからは学習する力を持つAIが人間を凌駕するのではないかと言われています。突出した人材は学習する力が高い点で共通していますが、AIが得意とする分野です。さらに、当社が求める創造性ですが、これについても物事を組み合わせる力だと定義するならば、これもAIの方が人間の上をいくと思います。そのため、これからはAIを上手に研究に取り入れていく会社が強くなるだろう思っています。では、人間でないと出来ないことは何か、それは「これを実現させよう」「これを達成させよう」という志を持つことなのではないでしょうか。やはり突出した人材というのは優れた志を持っている人とイコールです。そうした高い志を持つ人材を探してくる、そして志を叶えられる会社として彼らのために土俵を用意することが大事だと考えています。そうした人材に総合化学企業としての当社の未来を託していきたいです。
会社の発展を担う“自律型人材”を育てる
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佐藤 英志

太陽ホールディングス株式会社
代表取締役社長 担当:HD・日本

2001年台湾太陽油墨股份有限公司監察人。2008年当社取締役に就任。2009年執行役員、グループ最高財務責任者就任。2011年代表取締役社長就任、現在に至る。

森田 孝行

太陽ホールディングス株式会社
取締役 担当:中国

2001年台湾太陽油墨股份有限公司董事を経て、2011年に太陽油墨(蘇州)有限公司の董事長総経理に就任。2012年当社取締役に就任後、2013年から太陽油墨貿易(深圳)有限公司とTAIYO INK INTERNATIONAL (HK) LIMITED責任者を兼務。

竹原 栄治

太陽ホールディングス株式会社
取締役 担当:台湾

2010年に太陽インキ製造(株)の取締役就任。2014年当社取締役に就任後、2016年台湾太陽油墨股份有限公司董事長を務め、現在に至る。太陽インキ製造(株)の新規事業プロジェクトを担当。

齋藤 斉

太陽ホールディングス株式会社
取締役 担当:韓国

2001年に TAIYO INK (THAILAND) CO., LTD.を設立。2015年に韓国の太陽インキプロダクツ(株)、2016年に韓国タイヨウインキ(株)の代表理事社長兼CEOを務める。同年6月に当社取締役就任。

三輪 崇夫

太陽ホールディングス株式会社
取締役 担当:研究開発

2013年に当社研究本部長を経て、2014年に常務執行役員に就任。2015年に中外化成(株)代表取締役会長に就任。2016年に当社取締役として研究本部を担当。