座談会

「挑戦」する姿勢こそ
太陽グループのDNA

できないじゃなく、まずやってみる!

「挑戦」する姿勢こそ太陽グループのDNA

今回は、スペシャル企画として世代も仕事内容も異なる3人の方にお集まりいただき、さまざまな切り口から話し合っていただきました。

  • 能坂 麻美

    能坂 麻美

    太陽ホールディングス
    研究部
    研究二課

    やりたいことを見つけて
    毎日の仕事を楽しむ!

    2007年入社以来、研究部に所属。白色ソルダーレジストの開発後、2012年第一子を出産。復帰後は誘電特性測定装置の導入及び測定サポートに携わる。2016年には第二子を出産。復帰後は低損失材料の開発に従事。

  • 岡田 和也

    岡田 和也

    太陽インキ
    技術開発部
    先端材料開発課
    リーダー

    チャンスをどんどん
    つかんでいきたい!

    2012年入社。開発部、技術開発部、プロジェクトを経験して、2015年からパッケージマテリアル部パッケージ材料開発課に所属し、パッケージの新製品の開発に携わる。2018年4月から現職。

  • 峰岸 昌司

    峰岸 昌司

    太陽インキ
    技術開発部長

    できない理由を考えるの
    ではなく、挑戦することで
    道は開けるはずです

    1996年入社。技術開発本部に配属。1999年に太陽テクノリサーチカンパニー研究グループに異動。2004年から技術開発本部に戻り、パッケージ用ソルダーレジストや車載用ソルダーレジストの開発に携わる。2016年に太陽インキ取締役に就任。

若手社員でも活躍できる
環境がある

ー そもそも皆さんが太陽グループに入社を決めた理由は何だったのでしょうか? ー

岡田

若手社員でも活躍できる環境があること、そして業界ナンバーワンの実績です。私の場合は、大学時代の同期が嵐山町の出身だったことから太陽インキのことを知り、説明会に行きました。実はその説明会で、若手社員の代表として説明をしてくださったのが能坂さんだったんです。能坂さんを含め、さまざまな社員の方に若手社員が活躍しているというお話を聞き、入社を決意しました。

能坂

その話を今初めて聞いて驚いています(笑)。活躍といえば、私も同じ研究室の先輩から「女性が活躍できるいい会社だよ」と聞いていたのが、入社の決め手の一つ。私の研究室では代々、当社グループに入社されている先輩が多く、先輩方から結婚・出産後も働き続けるための制度が充実しているだけでなく、実際に制度を利用しやすいという話をよく聞いていました。研究室では機能性高分子化学を学んでおり、現像型ソルダーレジストのメイン樹脂の開発をしていたので、扱っているテーマが近かったことがもう一つの理由です。実は、峰岸さんは私の研究室の先輩なんですよね。

峰岸

そうでしたよね。とはいっても、私が入社したのは二十数年前。当時はまだ本当に小さな会社で、今とはだいぶ会社の規模が違いましたが(笑)。でも、やりたいことに挑戦しやすい、そんな会社の空気は変わっていないかもしれない。実は私が入社を決めたのもそこに惹かれたからなんです。

生意気なことを言えたのも
アットホームな雰囲気があってこそ

ー 実際に入社してから感じた〝太陽らしさ〟は何ですか? ー

能坂

入社前、会社見学に行った時は皆さん黙々と仕事をしていたので真面目で堅い会社なのかなと思っていましたが、実際に入社してみると明るくアットホームな社風で先輩方は皆親切に仕事を教えてくださいました。あとは私自身富山県の田舎で育ったので、この勤務地の嵐山の環境は妙に落ち着きますね。私は武蔵嵐山駅からバスで通勤しているのですが、車窓から桜や紅葉が見えて旅行に行ったような気分になれます。

岡田

たしかに私も群馬県出身なので、「落ち着く」という感覚は共感できます(笑)。私が入社した頃を思い出してみると、先輩方が忙しい中、多くの時間を割いて指導してくださったことが印象に残っています。特に当時の部長だった峰岸さんには、ほぼ毎日業務に関してアドバイスをいただいていました。

峰岸

私が入社した頃は年の近い先輩が多く、わいわい何でも言い合える雰囲気がありました。仕事場は今のようにきれいな工場ではなく、外とビニール1枚で区切られているような場所だったので、入社当時は「すごいところで作業しているな」という印象でした(笑)。ただそんな中でも世界に名の知れた企業にも物を納めているんだというすごさを感じましたね。大企業に入った大学時代の同期と話していても当社はかなり自由で、自分主体で仕事をやらせてもらえていると感じます。何かを目指して自分の手で実現できるかもしれないというのは当社の魅力の一つだと思います。

岡田

そうですね。若い人にチャンスを多くくれる会社だというのは入社してからずっと感じています。私は入社してすぐに新規の開発テーマを任せていただき、入社2年目には海外出張にも行かせていただきました。初めての海外出張は峰岸さんとで、「こんなに早くから海外に行かせてもらえるものなのか!」と驚いたことをよく覚えています。4年目にはアメリカで開催する国際学会で発表する機会をいただき、それ以来毎年参加しています。英語での論文発表、質疑応答は今でも緊張しますが、良い勉強になりますね。

峰岸

英語での質問にしっかり聞かれたことに答えられていてすごかったよ!

岡田

そうですか?できていたなら良かったです。昨年入社した社員は1年目から海外出張に行っていると聞きました。最近では、入社1〜2年目でも海外に行かせてもらえるチャンスがさらに増えています。

応援してくれる仲間・会社に感謝

能坂

私は2児の母で、現在、時短勤務制度を利用中です。企業の中には、時短勤務のような制度を大々的に掲げていても実際その制度が使えているかというと不透明なところもあるようです。その点、当社グループでは制度を利用しやすいですし、周りも応援してくれるので、育休からの復帰率が100%というのもうなずけます。私はしょっちゅう保育園から呼び出しがあり、仕事を切り上げなければならないことがあるのですが、周りの人はいつも温かく送り出してくれるので、とても助かっています。そして何より、時短勤務の私にもやりがいのある仕事を任せてもらえるのがうれしいですね。2人目の育休明けに上長とどんなことをやりたいのか面談し、今は希望のテーマで研究をさせてもらっています。やりたい仕事をやらせてもらっているので、毎日楽しいです。

峰岸

何でもチャレンジできる環境があるのは、昔から変わっていないですね。今から10年ほど前には、「自分が働きたい部署を書きなさい」というアンケートを全社員に実施したこともあります。当時の社長が全社員を大会場に集めて、「自分のやりたいところで働いてください。第3希望まで書いてください」と。その代わり、「自分のやりたい仕事をやるんだから、ちゃんとやりましょう」というのが当時の社長のメッセージだったと思います。そして全社員を希望の部署に配属させたものだから、製造の人間から営業に来たり、品質管理の人間が開発に来たりと全社がガラッと変わりました。その時からちょっとやり方が面白い会社ではあります。

能坂

そのお話、初めて聞きました!すごいですね!

峰岸

能坂さんが入社するちょっと前の話だからね。つい最近でいえば、社員が産休中に「自分の実力を試してみたい」と東京大学のドクターコースを受けて合格し、学んでいるという人がいます。普通の企業であれば、自分でドクターコースに行きたいと決めたなら、もう会社を辞めるか、大学を諦めるかどちらかになると思うんですけど、私たちの場合はそれを「応援するから行っておいで」と送り出します。「人財」を何より大切にしている証だと思います。

今までにない材料を開発したい

ー 今後どういうことにチャレンジしていきたいですか? ー

能坂

やりたい仕事ができる環境があるので、直接製品につながるようなものを開発したいです。そのために日々情報収集し、学ぶことを大切にしています。今年、入社12年目になりますが、それでも学ぶことがすごくたくさんあります。特に研究だと方針やテーマも変わりますし、昔の経験を生かすのが難しい。学ばないと取り残されてしまうという危機感は常に持っています。

岡田

これまで当社グループが長く業界ナンバーワンの地位を保ってこられたのは、先輩方が新しい開発を重ね、特許取得に力を入れてきたからだと感じます。築き上げてきた地位のおかげで、エンドユーザーから直接相談を受け、最先端の難しい内容を相談されることがよくあります。でも求められるハードルがどんなに高くとも、難しい課題に挑戦できる環境が整っているのはありがたいと思いますし、期待に応えるために今までにない材料を開発し、特許を出したいです。特に今は、当社のシェアが比較的低い分野に取り組んでいるので、ここでのシェア拡大が目標です。

峰岸

社員のやりたいことを応援する立場にあるので、皆がやりたいことができる環境を作るのが自分自身の目標。これに尽きますね。具体的にいえば、今テクニカルセンターというものを作ろうと考えています。テクニカルセンターの実現には2つのメリットがあって、1つはソルダーレジスト以外のものを検討していくために、新しい設備を導入することでスピードを上げることができます。もう1つはお客様に見せられる設備を導入することで、一緒にものづくりできる環境を実現できることです。今は社内の設備でいいものができても、お客様の会社で再現できないことがありますよね。でも私たちが外部に見せられるラインを作って、実際にお客様に来ていただいて話ができればまた話が変わるはずです。「お客様と一緒にものを開発できたらいいよね」というコンセプトで今、計画を進めています。

岡田

そうですね。今は取引先などといろいろ材料を提供し合いながら評価するということが難しいのですが、テクニカルセンターができれば一緒に持ち寄って治験ができる環境が整うのではないかと思って、すごく楽しみにしています。

〝できない〟じゃなくて
まずやってみよう

ー 最後に若手社員や新入社員へメッセージをお願いいたします。 ー

峰岸

なんでも「〝できない〟じゃなくてやってみよう」と考えてほしいです。できない理由を考えるのではなく、まずやってみてほしい。「悩む」のではなく「考える」こと。そうすればきっと道は開けるはずです。

岡田

お客様から求められることには、時には難しいことがあるかもしれません。峰岸さんがおっしゃったように、そんな課題に対しても「まずやってみよう」と前向きに挑戦してくれる人と一緒に働きたいと思っています。

能坂

新入社員の皆さんは、真面目に頑張ろうという気持ちが強い方が多いと思うのですが、まずはそこまで気を張らなくていいので、会社に慣れるところから始めてリラックスしてください。優しい先輩が多いので、たくさん質問をして成長していっていただけたらと思います。

座談会を終えて

  • 峰岸 昌司

    峰岸 昌司

    自分が入社した頃のことを久しぶりに振り返りました。初心に返り、これからも頑張っていこうと気持ちを新たにしました。

  • 能坂 麻美

    能坂 麻美

    座談会に参加したことで、2人の志の高さに刺激を受けました。私もこれからも学び続ける姿勢を忘れずに、新製品につながる研究をするという自分の目標に向けて頑張りたいです。

  • 岡田 和也

    岡田 和也

    峰岸さんは元上司でもあり、よくお話をしていたのですが、それでも知らない面があったので今回お話しできて良かったです。これからも先輩が築かれてきたこの環境を生かし、新たな特許を出し、新規事業を生み出せるよう励みたいです。