> 太陽について
Business
事業紹介
社会を牽引する、
化学の力を活かしたものづくり
化学をベースとした幅広い価値創出で、多岐にわたる事業を展開している太陽グループ。電子デバイス向け化学品の開発・製造販売を行うエレクトロニクス事業に加え、医療用医薬品の製造販売及び製造受託を行う医療・医薬品事業を第二の柱として成長させています。さらに、受託合成開発を行うファインケミカル事業、再生可能エネルギーの普及促進を行うエネルギー事業、食糧問題の解決策として完全閉鎖型植物工場や昆虫食に取り組む食糧事業など、新しい分野への価値創造にも挑戦しています。国内外に広がるグループ企業が、それぞれの分野で培ってきた多彩で高度な技術力を活かし、社会の発展に役立つものづくりを続けているのです。


- グループ会社一覧
- エレクトロニクス事業
- 太陽インキ製造株式会社、海外グループ会社
- 医療・医薬品事業
- 太陽ファルマ株式会社、太陽ファルマテック株式会社
- ICT&S事業
- 太陽ファインケミカル株式会社、太陽グリーンエナジー株式会社、株式会社ファンリード
ニッチトップ企業からグローバル化学メーカーへ
あらゆる電子デバイスに不可欠な絶縁性樹脂材料のソルダーレジストにおいて、太陽グループは全世界における市場シェアNo.1[液状SR 53%以上、ドライフィルム(ソルダーレジストフィルム) 84%以上]※を誇る業界のリーディングカンパニーです。そんな強固な事業基盤がある中でも、さらなる発展や社会への貢献を目指し、積極的なチャレンジを続けています。医療・医薬品事業への進出やICT&S分野の開拓などは、その一例です。今後も、新事業や新たな価値の創出に取り組み、楽しい社会を実現し想像を超える未来を目指します。 ※ 出典:「2024 エレクトロニクス先端材料の現状と将来展望」株式会社富士キメラ総研より
会社売上比率


※ 連結ベース実績
海外売上比率
64.2%
※ 2024年3月末時点の連結ベース実績
エレクトロニクス事業
世界シェアNo.1の技術力を活かして
太陽グループは、「社会に役立つものをつくって初めて技術者たりうる」そんな創業者の想いから時代を先駆ける挑戦をすること、常に先手を打つことを大切にしてきました。自動車やパソコン、スマートフォンなどのあらゆる電子デバイスに搭載されるプリント基板を保護するソルダーレジスト(SR)は、IT技術が発達する以前の1970年代から開発を進めていた製品です。今や世界トップシェアを誇るまでに成長しました。近年では、電子デバイスの小型軽量化、高機能化が加速し、SRにおいてもさらなる技術革新が求められています。長年培ってきた技術力や経験を活かしつつ、創意工夫を重ねながら、継続した成長と新規事業領域の創造に挑んでいます。
製品例
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半導体パッケージ(PKG)用SR
PCやスマートフォンなどの電子機器を中心に市場が拡大しているPKG基板。デバイスの薄型化や小型化による搭載部品の小型化・高性能化に伴い、半導体に隣接するSRはデバイスの信頼性を大きく左右する重要な役割を担います。求められる特性も様々であり、より高付加価値の製品を開発し続けています。また、近年は厚みの精度や表面平滑性に優れたドライフィルムタイプ(DF)の需要が増加しています。当社グループではニーズの変化を予見し、早くからDF加工の内製化と量産体制の確立を推進しています。
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層間絶縁材料
高速通信基板向けのニーズの高まりに伴い、当社グループでは、低誘電特性を有した層間絶縁材料の開発を進め、顧客評価段階まで進行しています。また、層間絶縁材料の知見に基づきフィルムタイプの封止材の開発も進めており、顧客の採用にもつながっています。その結果、JPCA賞(アワード)※ においては、2021年より4年連続で当社グループのDF製品が受賞しています ※ 一般社団法人日本電子回路工業会(Japan Electronics Packaging and Circuits Association)が主催・運営する展示会出展者を対象としたアワード
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LEDディスプレイ用部材
当グループではMiniLEDバックライトユニットに使用されるLEDの明るさを向上、保持させるための高反射材及びMiniLED/MicroLEDディスプレイバックライトの光漏れやRBGの混色を防止し高コントラストを実現可能とする遮蔽材を開発しています。様々な要求特性に対応すべくドライフィルムタイプと液状タイプを開発しており、今後も高度化する顧客ニーズを捉えた新製品の市場投入を加速させていきます。
永続的に発展するための成長戦略
SRで培ってきた高い技術と市場からの信頼。これらを軸にしながら、さらに事業の幅を広げていきます。
また、積極的な研究施設・設備への投資により技術開発体制を整備し、新製品の事業開発に専念できるよう専属プロジェクトを立ち上げるなど、迅速に事業化を進めています。さらに、事業継続が困難になるリスクを想定した事業継続計画(BCP)の強化やグローバル生産体制の拡充など、製造資本の増強についても重点的に取り組んでいます。

医療・医薬品事業
社会ニーズに応える「あるべき薬」
エレクトロニクス事業に次ぐ収益基盤を構築するため、太陽グループは医療・医薬品事業に参入し、医療用医薬品の製造販売及び製造受託事業を行っています。高度な管理のもと、高品質な医薬品を安定的に供給するとともに、競争力のある製剤工場として、医療・医薬品業界の様々なニーズに応えていきます。
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医療⽤医薬品の製造受託
製造受託事業では、委託企業様の要望に応じて高度な管理体制のもと高品質な医薬品を安定的に供給する体制を整備しています。主力事業である固形製剤・注射製剤の受託生産ビジネスの拡充にとどまらず、新領域への展開として新規モダリティ※ の獲得にも注力しています。
※ モダリティ:医薬品をつくる際の基盤技術の方法・手段、もしくはそれに基づく医薬品の分類のこと
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医療⽤医薬品の製造販売
長期収載品※ の製造販売を通じ、長期にわたって使用実績のある、社会的に重要な医療用医薬品を安定的に供給しています。医療現場からのニーズに応え製剤開発を行い、剤形追加の製造販売承認申請に至った例もあります。今後も新たな製品価値を創造し、提供していきます。
※ 長期収載品:新薬として発売された後に特許が切れ、同じ効能・効果を持つ後発医薬品(ジェネリック医薬品)が販売可能となっている薬。
国内の増強に加え、グローバル展開を目指す
太陽グループの “第2の柱” として成長を続ける医療・医薬品事業。さらに社会に価値を届けるため、製造販売事業においては手掛ける長期収載品の製品数の拡大、製造受託事業においては国内外の製造委託元との共同開発や提携及び新規の受託案件の獲得、製剤開発も含めた受託製造への展開が鍵になります。
また、エレクトロニクス事業で培ったグローバル展開のノウハウを活かして、国内外の製薬会社から医薬品を継承・製造受託し、それを必要とする世界中の人々に安定供給していく― そんなグローバル事業展開をしていくことを当社は目指しています。

ICT&S事業
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ICT事業
持続的な成長を実現するため、
DXを推進産業構造やビジネスモデルが大きく変化していく中、デジタルトランスフォーメーション(DX)は経営における重要な課題といえます。太陽グループが、持続的な成長を実現するためにデジタルを活かしたサービス開発を行うのがICT事業です。グループ内のデジタル環境を整備することはもちろん、顧客の事業活動をIT領域でサポートしています。社内環境整備のために開発した課題解決のシステムの外販に取り組むことで、新規事業創出につながる「攻めのDX」を推進しています。
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ファインケミカル事業
原料合成に向き合い、
幅広い製品・アイテムを生産受託合成開発を得意分野として、高品質・高付加価値な機能性材料を提供しているのがファインケミカル事業です。染料・顔料や医薬中間体などで利用される技術を有するほか、繊維染色から情報エレクトロニクス材料まで様々な分野で長く市場に愛されているロングセラー製品や根幹部分を支える重要なアイテムなど、幅広い製品を提供しています。今後もお客様のニーズを一歩先で捉えるケミカルのエキスパートを目指していきます。
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エネルギー事業
脱炭素社会の実現へ
持続可能な消費と生産のあり方を確保するために、事業発足当初から一貫して「水上太陽光発電」の開所を進めています。水上太陽光発電は「土地を使用しないため土木工事が少ない」「水面を利用することで太陽光パネルが冷却され発電効率が良い」「水面を保有する自治体や農業事業者にも利益をもたらす」など多くのメリットがあります。今すぐ化石エネルギーから脱却することは現実的に難しいものの、エネルギーを自ら創り出すことで環境負荷を軽減できると考えています。現在はグループで使用するエネルギーのうち、国内のエレクトロニクス事業及び医療・医薬品事業の、外部購入電力消費量相当の再生可能エネルギーを発電しています。
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食糧事業
世界規模の食糧問題に向けた
ソリューションを開発農業の担い手の減少や、世界規模での人口増加を背景として、地球全体が食糧問題に直面しています。そんな課題に取り組むため、より効率よく、かつ、グローバルに展開可能な農法・手法の確立を目指し、食糧事業を立ち上げました。
まずは広い土地を必要としない農業の試験・研究を行うため「完全閉鎖型植物工場」からスタート。人工光で栽培するベビーリーフ、ICTを活用した高品質イチゴ、環境に優しい循環型農法によるフリルレタスなどを試験生産しています。また、将来的に予想される食糧問題への解決策の一つとして、栄養価の高い昆虫食に着目。家畜や魚類の飼料としての活用も視野に入れながら、食用コオロギの昆虫養殖を行っています。
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太陽グループが掲げる自律型人材