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研究

AI技術を活かし、研究開発にDXを

研究本部 研究部 開発推進課
太陽ホールディングス
2020年 新卒入社

H.S.

※ インタビュー内容は取材当時のものです

太陽ホールディングス
研究本部

2020年〜2021年

AI関連技術の知識習得のかたわら、高分子や低分子の合成といった複数のテーマに関わる。

太陽ホールディングス
研究本部

2021年~2022年

エレクトロニクス材料の色調予測に関して、簡易的なアプリケーション化の検討や、ソルダーレジスト製造における各工程課題のデータや化学分析、理論計算の検証などを実施。

太陽ホールディングス
研究本部

2023年〜

当社材料への機械学習適用課題を把握しつつ、理論計算やAI技術に着目し実験と計算両輪のあり方にむけて検討を継続中。

太陽HDとの出会い

化学で社会にインパクトを与えるための選択肢

就職活動では、大学時代に専攻していた化学のバックグラウンドを活かしたいと考えていました。関心があったのは、基礎化学品よりも高機能品の分野。携わる材料の使用用途が分かり、社会に対する価値提供の手応えを感じながら仕事ができるほうが自分にとってはイメージしやすく、面白そうだと感じたからです。
学会に参加した時、ブースを出展していた太陽ホールディングスに出会いました。そこで担当者の方と話す中で、電子材料分野は今後も成長していくことや、今がまさに事業拡大などの変革期であることを知り、どんどん挑戦していく雰囲気が会社とともに成長していきたい自身の価値観と一致し興味を持つように。選考を受ける過程でも、堅苦しい雰囲気は一切なく、芸術的な観点も積極的に取り入れるなどのユニークな感性と、しっかりとした理論を兼ね備えた面白い会社だと思いました。そのまま内定をもらい、入社を決意しました。

想像を、行動に。

Schedule

-08:30
出社、メールチェック
-09:00
終夜計算の確認とデータまとめ
-10:30
実験(計算、AI技術のためのデータ採取及び検証)
-15:00
社外打合せ
-16:00
コードの改良と終夜計算の準備
-17:00
退社

自ら動き、試行錯誤を楽しむ

事業の成長を支え、未来を創ることをミッションに理論計算やAI技術を用いた事業課題解決の可能性を模索するのが私の仕事。今後AI技術は間違いなく社会全体で発展していく分野なので、会社として強化していかなければ乗り遅れてしまうという危機感もあり、この部署への配属は「挑戦するチャンスだ」と思いました。もともとAI技術などのバックグラウンドはありませんでしたが、コーディングなどの勉強を一からスタート。もちろん取り組み始めた当初は分からないことばかりで大変でしたが、注目されているAI技術などを知っていくことで、どのように会社に活かせるのか考えるのが段々面白くなってきました。
また、社内でさらにAI技術の適用範囲を広げていくため、我々の研究成果をアピールして有効性を認知してもらえるよう努めました。その甲斐もあり、興味を持ってくれた部署から声がけしていただくことも増えました。しかし、いつまでも待っているだけではなく、開発部門との研究結果報告会などから情報収集して、どんな課題がありそうか自ら探索することにも取り組んでいます。AI技術の応用で材料開発を加速させ、さらに組織や事業が成長するために何ができるか考えながら、試行錯誤を楽しんでいます。

行動で、未来を。

化学×DX人材だからこそ提供できる価値

様々なアルゴリズムはアカデミックなどの専門家によって生み出されていますので、私たちはいかにこれを材料開発に活用するかに重きを置いています。社内にIT事業もある中で研究部がAIに取り組む理由は、化学系である私たちでなければ分からない視点があるからです。たとえば、光で硬化させて使用するソルダーレジストについて光の吸収を予測する際、化学構造、電子状態など、どの値に着目すれば良いのか検討する必要があります。また、化学の知識を活かし、実際の研究開発現場に必要とされるツールをつくることが求められます。
全社的にもAI技術は未知の分野。最新技術を勉強できる良い環境にいることに感謝しつつ、これを活かさなければという使命感もあります。得られた知見を自分だけに留めておくのではなく、自身の成長とともに会社や事業の成長、さらには社会の進化につなげていきたいです。そのためにも社内だけでなく、社外の協力会社と連携して実用化を目指しています。提供される実験データや装置の情報に加え、自分達でも手を動かしデータを蓄積し、システム開発の専門家とともに、さらに磨きをかけています。

私が創る未来

大事にしたいバリュー:楽しむ

化学分野出身のAI人材として、会社の価値を押し上げる

AI技術は、5年以上かかるような研究成果にわずか1年で辿り着けるようになる大きなチャンスを持っています。これはリーディングカンパニーである当社のポジションが覆されてしまうリスクをはらんでいるとともに、これまで参入したことのない分野で一気に追い抜かせる可能性も秘めているということ。今後さらにAI技術を活用していくためには、化学だけではなく物理、数学、電気などの他分野の知識がもっと必要だと感じています。より知見を深め、特に “未来を描く” ことを楽しむ人材になっていきたいです。現在トライしているテーマは、まだまだ技術検証の段階にあるものも多くあります。こういった計算・AI技術でこういうことができるようになる、組み合わせることでこういった価値がでる、ということを示しながら真に価値のある事を見極め、新しい挑戦を続けていきたいです。