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開発

前例のない世界で、答えを共創する面白さ

基盤技術開発部 基盤技術課
太陽インキ製造
2021年入社

Y.N.

※ インタビュー内容は取材当時のものです

太陽インキ製造
技術開発部

2021年〜2022年

基板の内層材料(熱硬化型絶縁材料)の開発と、工場でのフィルムの試作を担当。

太陽インキ製造
技術開発センター

2022年〜2024年

ICチップ向け材料の開発に従事。同時に世界最先端であるチップレット集積技術の開発を目指す産学連携のコンソーシアムに企業担当者として参画。

太陽HDとの出会い

“好き” な化学を追求できる環境を求めて

就職活動で考えたのは、AI技術が台頭して変化が激しくなっていく時代の中で、価値ある人材であり続けるために何が大切か、ということ。私が辿り着いた答えは、“好き” という感情に根ざした働き方です。“好き” というポジティブな気持ちで取り組む人は、速いスピードで成長できますし、興味関心を持つからこそイノベーティブなアイデアが生み出されるのではないかと考えました。
そんな観点で自己分析をした時に、私が追求したい “好き” は化学でした。中でも、太陽ホールディングスが扱うソルダーレジストは、社会の進化を支えるエレクトロニクス分野で欠かせない材料。最終品メーカーだと携われる製品は限られますが、材料メーカーであれば搭載される最終製品のすそ野は広く、幅広い最先端の技術に触れられるだろうと想像しました。「ここなら私の知的好奇心が満たされる」と感じ、そのまま入社まで至りました。

想像を、行動に。

Schedule01

Schedule02

-08:30
出社、メールチェック
-09:00
サンプルの配合、測定用サンプルの作製
-12:00
昼食
-15:00
基板作製について、社外打合せ
-16:00
データのまとめ、次の試験計画を策定
-17:00
退社
-08:30
外部研究所に出社、試験条件の打合せ
-09:00
ICチップの配線形成(めっき)
-12:00
昼食
-13:00
測定機器メーカーと打合せ
-14:00
立会測定、測定結果の解析・ディスカッション
-17:00
退社

社内から顧客、世の中へ。視座を高めながら歩む

これまで3段階のステップでキャリアを歩んできました。1段階目は、当社のコア技術である配合技術。低分子や高分子の有機材料や、無機材料を組み合わせることで求められる性能を達成する材料の開発を行っていました。さらに、顧客に評価してもらう試作フィルムを提供するため、ラボスケールだけでなく、工場でのスケールアップした検討も担当しました。
2段階目は、材料の評価について。顧客である基板メーカーに材料を売り込んでいくためには、実際に基板として仕上げた時に当社の材料がどんな良さを持っているのかデータで提示していかなければなりません。基板の製造プロセスは非常に複雑で、複数の工程を経てようやく完成します。材料メーカーである我々はその工程の一部しか社内で評価できない状況でしたが、社外に出向いてノウハウを獲得することで全ての工程を一貫して評価できるようになりました。そして、3段階目では、チップレットと呼ばれる最先端の半導体技術について、材料開発から最終製品に至るまで様々な工程を担う企業や専門的な知見を有する大学が協働して研究開発を行うコンソーシアムに参加。そのメンバーとして、材料の提供や試作の検討を担当しています。

行動で、未来を。

暗中模索の中から視界が広がっていく楽しさ

現在担当しているコンソーシアムでは、まだ社内にも、世の中にもほぼ前例がない技術を探究しています。上司も、協業している企業も、大学教授も、誰も答えを知らない未知の領域。新しい知識を得て、仮説を立て、検証し、改善するといった試行錯誤の中でしか答えが見つかりません。当然、上手くいくことばかりではありませんし、1回の試作にかかるコストも相当なもの。参画する企業から材料や装置を提供され、それらを使って試作を行うため、多くの人の期待を背負うと同時にかなり大きなプレッシャーがかかります。しかし、暗中模索しながらも必死にチャレンジを繰り返すことで、徐々に成果が出始めてきました。
また、様々な企業が協働することで、材料から基板、基板から電子部品、そして電子部品から最終製品となる電子機器へと至るプロセスを学ぶことができました。化学は目に見えない原理を扱うことも多いのですが、こうしてかたちになっていく過程を見るのはとても面白いです。

私が創る未来

大事にしたいバリュー:楽しむ

社内外の様々な力を統合できる人材に

コンソーシアムで研究開発してきた技術が、いよいよ顧客に提案できそうなレベルまで近づいています。グローバルスタンダードになるような日本発の技術を、ここから展開していけたらと思います。
課題が高度化・複雑化している今、1社単独で解決できることは限界があるはず。社会課題に大きなインパクトをもたらすソリューションを生み出すには、産学の連携や企業の垣根を超えた共創が欠かせません。その中で、業界を横断して様々な人を巻き込み、最先端の知見や個別に培ってきた力を統合できる人材になりたいです。失敗しても、そこから学び続けていればいつか成果は出るはずですし、自分がそのように成長していくことで太陽グループの影響力も広げられるはず。自分のチャレンジによって切り拓いた成果で、社会を前に進めることができたらと思います。