ソルダーレジスト(SR)とは

ソルダーレジスト(SR)とは、プリント基板(PCB)の表面を覆い、回路パターンを保護する絶縁膜となるインキです。

 

「レジスト」には“抵抗する”、“耐える”という意味があるとおり、SRは、部品の実装時にはんだ(=ソルダー)が不必要な部分へ付着するのを防止する役割があります。同時に、永久保護膜として、ほこりや熱、湿気などから回路パターンを保護し、絶縁性を維持します。

主な役割

1. 不要部分へのはんだの付着防止

はんだ付けによりPCBに各種の部品が実装される際に、電気的接続をとる接点以外にはんだが付着しショートを起こすのを、SRは防止する役割があります。

 

2. ほこり、熱、湿気などから回路パターンを保護

SRは、ほこり、熱、湿気などの外部環境から回路パターンを保護し、電子機器を長年にわたり安定して動作させます。

 

3. 回路パターン間の電気絶縁性の維持

電子機器のダウンサイジングに伴い、一般基板の回路パターンは50~150μm程度、パッケージ基板では更に細線化しています。SRは回路パターン間の絶縁性を維持し、ショートを防止します。

ソルダーレジスト画像

塗膜形成の方法による分類

塗膜形成の方法によって、アルカリ現像型ソルダーレジスト、UV硬化型ソルダーレジスト、熱硬化型ソルダーレジストに分類されます。

アルカリ現像型ソルダーレジスト

スクリーン印刷やスプレー、カーテン法によりソルダーレジストを全面塗布したプリント基板に、回路パターンが作られたネガフィルムをとおして露光し、未硬化部分を希アルカリ現象液で現象することにより微細なパターンを形成することが可能なソルダーレジストです。

UV硬化型ソルダーレジスト

スクリーン印刷法によりパターン印刷し、UV光(紫外線)を照射することにより硬化するタイプのソルダーレジストです。

熱硬化型ソルダーレジスト

スクリーン印刷法によりパターン印刷し、加熱により硬化するタイプのソルダーレジストです。

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