■当期の経営成績の概況
当連結会計年度の売上高は119,010百万円(前年同期比13.6%増)、営業利益は22,067百万円(前年同期比21.2%増)、経常利益は21,577百万円(前年同期比24.6%増)となりました。なお、太陽ファルマ株式会社において収益性が低下した販売権の見直しを実施し、減損損失を計上した影響等から、親会社株主に帰属する当期純利益は10,780百万円(前年同期比24.6%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
当社グループは、事業子会社を基礎としたセグメントから構成されており、「エレクトロニクス事業」「医療・医薬品事業」の2つを報告セグメントとしています。

 

■エレクトロニクス事業
エレクトロニクス事業の売上高は、為替の影響に加え、リジッド基板用部材や半導体パッケージ基板用部材の販売数量増加等により、前年同期を10,287百万円上回る81,703百万円(前年同期比14.4%増)となりました。セグメント利益は、前年同期を5,002百万円上回る21,458百万円(前年同期比30.4%増)となりました。

なお、当期累計期間における期中平均為替レートは1米ドル152.5円であり、前年同期の期中平均為替レートである1米ドル144.4円と比較し8.1円の円安に推移しました。

エレクトロニクス事業売上高

<主要な変動要因>
 

  • リジッド基板用部材の販売数量増加により、増収。
    • 中国地域における車載関連部材の販売数量が増加
    • スマートフォン関連部材においても販売数量が増加。
    • ディスプレイ関連のドライフィルム製品の販売数量が増加。
       
  • 半導体パッケージ基板用部材の販売数量増加により、増収。
    • 需要の回復がみられ、メモリ向け製品を中心に販売数量が増加。
       
  • 為替が円安に推移したことにより、増収。

■医療・医薬品事業
医療・医薬品事業の売上高は、株式会社リック(現株式会社マイ・スターズ)の連結子会社化や製造販売事業における一部製品の需要増加、製造受託事業における受託数量増加等により、前年同期を2,288百万円上回る31,558百万円(前年同期比7.8%増)となりました。セグメント利益は、前年同期を1,199百万円下回る2,049百万円(前年同期比36.9%減)となりました。

医療・医薬品事業売上高

<主要な変動要因>
 

  •  歯科技工製品の製造及び販売を行う株式会社リック(現株式会社マイ・スターズ)の連結子会社化により、増収。
     
  • 太陽ファルマ株式会社(医療用医薬品の製造販売事業)は、増収。
    • 他社同効薬の供給不足に伴う需要の増加や、鎮咳去痰薬への需要の増加。
    • アルツハイマー型認知症治療剤レミニールⓇ の製造販売承認の承継による売上高の増加。
       
  • 太陽ファルマテック株式会社(医療用医薬品の製造受託事業)は、増収。
    • 製造委託元からの要請による受託数量の増加。

(単位:百万円)

項目

2024年3月期

2025年3月期

増減額

増減率

売上高

104,775

119,010

 14,235

 14%

営業利益

18,203

 22,067

 3,864

 21%

経常利益

17,310

 21,577

 4,267

 25%

親会社株主に帰属する四半期純利益

8,654

  10,780

 2,126

 25%