経営の基本方針

当社グループは、企業グループとして目指すべきことを下記のとおり「経営理念」および「経営基本方針」に定めています。当社グループは経営理念の精神については不変に受け継ぎ、経営基本方針は長期的には環境と戦略の変化に併せて見直しを行いつつ、これらに則って発展を続ける所存です。

経営理念

我がグループの「あらゆる技術」を高め、革新的な製品をもって、夢あるさまざまなモノをグローバルに生み出し、楽しい社会を実現します。

経営基本方針

  1. 我がグループは利益を生み出し企業価値を高めることで、お客様・地域社会・株主及び従業者の幸福と繁栄に寄与します。
  2. 我がグループは経営理念の達成にあたり法令遵守、環境保護、品質管理の徹底、社会貢献を含め企業の社会的責任を全うします。
  3. 我がグループはグローバル体制を活用し、常に優れた製品とサービスの提供を行います。
  4. 我がグループは常に従業者が挑戦し成長できる機会を生み出し、自ら目標を立て、その実現に向けて高い志を持つ集団を目指します。
  5. 我がグループは「スピード&コミュニケーション」をキーワードに、グループ内各社の連携と全員のチームワークを活性化することで、企業総合力を高めます。
  6. 我がグループは絶えず技術革新に努め、新製品や新事業を創造することで、楽しい社会の実現に貢献できるグローバル企業を目指します。

長期経営構想

当社は2017年6月に2020年3月期までの中期経営計画「Next Stage 2020」を発表し、方針として掲げた総合化学企業へと飛躍すべく、医療・医薬品事業の立ち上げに積極的に取り組み、当社の第二の柱として大きな成長を遂げることができました。数値目標のうち、DOE(株主資本配当率)5%以上維持、過去最高営業利益を更新、については達成しました。営業利益率20%以上については医療・医薬品事業の大型M&Aの影響により全社では達成できませんでしたが、エレクトロニクス事業では達成し、またROE11%については1年遅れとなりましたが2021年3月期に実現することができました。

パンデミック、気候変動、テクノロジーの急速な進化等、私たちを取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。しかしながら、予測不能な環境下においても、目指すゴールはかわらず、楽しい社会の実現に向け、企業活動を行ってまいります。短期的な変化に翻弄されることなく、長期的視点に立った経営がより重要になると考え、長期経営構想「Beyond Imagination 2030」を策定いたしました。

基本方針

  1. 多様化する組織や社会に対応する自律型人材の育成・活用
  2. エレクトロニクス事業の継続した成長と新規事業領域の創造
  3. 医療・医薬品事業の更なる成長
  4. デジタルトランスフォーメーションによる進化と変革
  5. 新たな事業の創出
  6. 戦略的なM&A
  7. SDGs(持続可能な開発目標)への取り組み強化

2030 当社の目指す姿

2030年、テクノロジーの進化、環境への想い、世界中の様々な取り組みの中で、私たちの想像を超えた未来が広がっているのではないでしょうか。当社はそのような未来のために、夢ある様々なモノを生み出す会社でありたいと考えています。

当社の自律型人材が、変化の多い環境下においても、中核事業であるエレクトロニクス事業、医療・医薬品事業をさらに発展させると同時に、エネルギー事業、食糧事業についても継続的に取り組みます。また、新規事業についても積極的に検討してまいります。

エレクトロニクス事業

既存ソルダーレジスト事業の強化(既存顧客×既存技術)に加え、継続的な新製品の上市を迅速化(既存顧客×新規技術)、および用途開発の推進(新規顧客×既存技術)の3つの施策を主とし、ソルダーレジスト市場のシェア拡大、その他の電子機器用部材についてはソルダーレジストに続く利益の柱となるような事業を創出します。

医療・医薬品事業

医療・医薬事業は当社の第二の柱として成長してきました。医療用医薬品製造販売事業の安定的な継続に加え、医療用医薬品製造受託事業において、国内工場の強化だけでなく、海外工場へ事業展開し、高品質な製品の提供を行ってまいります。また、医薬品製造受託(CMO)から製剤開発も含めた医薬品開発製造受託(CDMO)への展開、再生医療分野・遺伝子治療分野CDMOのグローバル展開を含めた、更なる飛躍を目指します。

エネルギー事業・食糧事業

エネルギー事業においては、国内における電子機器用部材事業を100%再生可能エネルギーで行っており、今後はグローバルで100%を目指し取り組みをさらに推進してまいります。また、食糧事業においては将来的な食糧危機を見据え、今後も継続的に研究開発を行ってまいります。

その他事業

新たな事業の創出についても積極的に取り組みます。また、全ての事業において、グループ傘下のシステム開発会社を通じデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、社内のDXから生み出されるスマートファクトリー化のツールなどを新たなプロダクトとして、事業化してまいります。

SDGsと当社の取り組み

当社グループは1953年9月の創立以来、株主、顧客、取引先、地域社会をはじめ多くのステークホルダーの方々の信頼を得て発展してまいりました。これらの取り組みは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の達成にもつながるものであり、「Beyond Imagination 2030」においても、積極的な活動を推進してまいります。

「我がグループの『あらゆる技術』を高め、革新的な製品をもって、夢あるさまざまなモノをグローバルに生み出し、楽しい社会を実現します。」 という当社の経営理念を原点とし、産業と技術革新の基盤の創造を推進してまいります。エレクトロニクス事業だけでなく、医療・医薬品事業や水上太陽光発電事業を通じ、また企業として、持続可能な社会のために、活動を継続していきます。

2030目標

ROE 18%

DOE 5%