基本的な考え「攻め×守り×基盤強化」

当社では、長期経営構想の中で「デジタルトランスフォーメーションによる進化と変革」 「新たな事業の創出」を基本方針として定めており、DXが果たすべき役割を「攻めのDX」「守りのDX」、そして「DXを進めるうえでの基盤強化」と3領域に分けて、DXを推進しています。

DX戦略の全体像

DXの目標を「安全かつ信頼性の高い先端テクノロジーソリューション・基盤の提供を通じて『経営・ビジネスの目標達成』『企業価値向上』に貢献する」と掲げ、7つの重点領域を定めながら、DX目標の達成、ひいてはその先にある経営理念の実現にむけて取り組んでいます。

先端技術の活用事例
(AIを利用した自社製品と社内向け生成AI)

急速に進むデジタル技術の変化に順応し、当社では先端技術を活用した業務効率、及び、AIを活用した自社商品/サービス開発を進めております。

グループ会社間のシナジーを発揮して、主に製薬業界向けを想定したAIナレッジマネジメントシステムである「STiV」を開発しました。既存の主要事業(電子部材向け製品)とは全く異なる新規ビジネスモデルで、製品/サービス化。製薬業界を中心に他業界への導入実績も積み上がっています。

また、社内向け生成AI基盤である「TaiyoGPT」も開発、導入しました。活用事例集と推奨プロンプトをポータルで公開し、現場展開を加速しています。週次の利用状況をダッシュボードで可視化、改善サイクルを徹底し、社内SNSでのナレッジ共有や啓蒙活動を通じて全社員の“AIリテラシー”の底上げを図っています。

組織体制・DX人材の育成

DX推進体制として、CDO(Chief Digital Officer)を設置。CDOが管轄する情報システム部がハブとなり、グループ内のIT会社であるファンリード社と協力して、グループ各会社/事業部と業務改革を進めています。当社の経営理念に基づきMVV(Misson Vison Value)を定め、“プロフェッショナルたれ”を合言葉に「攻めのDX」「守りのDX」「DXを進めるうえでの基盤強化」を通じて、企業価値の向上を目指しています。

また、DX人材の育成では、IT部門と業務部門の両輪での活動が大切だと考えています。例えば、データ利活用の分野では、業務部門の若手や有志を中心に先行してデータ教育を実施。外部トレーニングを受けた受講者は、今度は社内伝道師となり社内向け講座を実施する活動を進めています。DX推進KPI指標としてDXプロフェッショナル人材数を定め、日常的にデータを分析し、意思決定を行う企業文化を醸成しています。

DX推進のロードマップ

 「攻めのDX」、「守りのDX」、「DXを進めるうえでの基盤強化」の領域別に年度別のロードマップを定めています。2028年はDX戦略策定時に企画、または、着手している案件の成果創出、2030年に向けては経営環境や技術の進化に合わせた更なる拡大をテーマに、各施策を実行してロードマップを達成していきます。