事業フィールド

エレクトロニクス事業

先手を打つ研究開発力で事業開発に挑み社会の発展をリードする

エレクトロニクス事業では、あらゆる電子機器の中枢を担うプリント配線板を保護するソルダーレジスト(絶縁材料)を中心に様々な電子材料の開発・製造を行っています。当社は、ソルダーレジストの市場性が未知数であった1973年より、他社に先駆けて製品の開発に注力してきました。その背景にあったものは、今も変わらぬ「先手を打つ」企業姿勢と、今後の世界的な電子機器の普及を見据え、ソルダーレジストが電子機器にとって必要不可欠な製品へと成長するという「先見の明」でした。
その後、当社が開発した「アルカリ現像型ソルダーレジスト」は、エレクトロニクス業界向けの化学品として目ざましい成功を収め、それを皮切りに日々進化し続けるエレクトロニクス分野からの様々な要請に応えるべく、今日まで多種多様な製品開発を推進しています。

現在においては、業界のパイオニアとして長年培ってきた技術力が評価され、プリント配線板向けソルダーレジストで約6割の世界シェアを獲得し、業界トップシェアを誇るまでに成長を遂げました。
今後も、当社は「楽しい社会の実現」に向けて、創業以来の「先手を打つ」企業姿勢を常に大切にし、妥協することなく研究・開発を続けます。また、一人ひとりのお客様と真摯に向き合い、市場の要請やお客様の声に耳を傾け、スピーディに研究・開発できる体制を維持し成長を続けていきます。※「2018年エレクトロニクス先端材料の現状と将来展望」株式会社富士キメラ総研調べ

近年では、電子材料の小型軽量化、高機能化が加速しており、ソルダーレジストにおいても技術革新の波が押し寄せています。その中で、当社はさらなる発展を目指し、創意工夫を重ね、独創性のある新製品の開発を推し進めています。例えば、半導体をパソコンやスマートフォンに実装するために必要となるパッケージ基板用ソルダーレジストでは、従来よりも半導体チップとパッケージ基板の接続信頼性を向上させるために、平滑性に優れたドライフィルムタイプの開発に注力しています。今後は、このドライフィルム化の開発技術力を高めることで、海外マーケットへの進出を加速させていきたいと考えています。
ソルダーレジストで培った既存の技術領域の拡大にも積極的に取り組んでおり、ソルダーレジストのコア技術である「配合」「分散」の技術を活かした層間絶縁材料、導電性接着剤、感光性カバーレイフィルム、インクジェットソルダーレジストなどの製品開発にも注力しています。

さらに、今後ますます本格化する5G時代の到来へ向けては、先端技術領域における競争力強化を目指し、時代のニーズを先読みした製品開発に積極的に取り組んでいます。
MID(Molded Interconnect Device)技術を用いた製品や、高速通信を可能にする材料、スマートウォッチ等のウェアラブル端末に使用される導電材料や透明フィルムの開発を行っています。また、研究開発・製造現場においては、AI技術を導入することで、これまでよりスピーディーな開発環境の実現を目指しています。
また、2015年から太陽グループの一員となった太陽ファインケミカル株式会社では、機能性色素、染料・医薬・特殊・農薬中間体等の製造を手掛けています。太陽グループと密に連携を取ることで化学の強みをさらに伸ばし、総合化学企業として共に成長していきたいと考えています。
私たちはこれからも現状に満足することなく、新規事業を創出するために挑戦し続けます。

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